ここはリトアニアの首都ヴィリニュスです。じっと見られている気配を感じて見上げれば、猫。猫は、「見てないもん」というそぶりです。呼びかけるとチラッと反応するものの、こちらに目を合わせようとしませんでした。
低い塀の上に乗ってじっとしていました。飼い主の帰りを待っているのでしょうか。
このマンションは「ロ」の字型をしていて、どの部屋も広い中庭に面しています。外部の人も中庭を通って近道できるようになっていて、この建物で暮らす猫たちもここを行き来していました。
その中庭にいた猫は、日光が建物や大木にさえぎられるたびに、日のあたるところを求めて忙しく移動していました。