この場所は、先ほどまで日があたっていましたが、雲が広がり、翳ってしまいました。日向ぼっこしていた猫は、体を少し小さくまとめるようにして目を開けました。
このあとヴィリニュスを離れ、西約25kmのところにある小さな観光地、トラカイに向かいました。
飼い主の帰りを待ちくたびれている様子の猫がいました。暇つぶしなのか、シッポの先だけを器用に動かしていました。
トラカイの中心は湖に囲まれていて、島と言ってもいい地形です。湖に向かう下り坂ではその傾斜にあわせて路上のベンチも傾いていました。でもその上に乗っていた猫は、頭の水平を保っているように見えました。