殺人事件でも全否定か

 野崎氏と結婚する前、早貴被告はセクシー女優として4本のアダルトビデオに出演している。彼女はその理由を親しい人間に対して「お金が目的ではなく、著名な男優とHをしてみたかったから」と打ち明けている。性については開放的、積極的なところもあるのだろう。一方で、若い女性の体が年配男性への武器になることを熟知していたに違いないし、パパ活に応じる男性にはある種の“負い目”があることもしっかりと認識していたようだ。その“負い目”を衝く作戦とも言える。

 しかし、だからといって「詐欺罪は成立しない」という理屈を裁判所がどのように判断をするのか…。この理屈は、彼女が考えたのか、それとも弁護士が考えたものなのかはまだ判然としていない。

 というのも早貴被告の弁護士は閉廷後に弁護士を囲んだ記者たちの質問を一切受け付けずに裁判所を後にしてしまったからだ。どうやらマスコミに接触するつもりは一切なさそうだ。また、この弁護士が本丸の殺人事件の公判を担当するのかも分かっていない。

 しかし、詐欺罪を真っ向から否定する早貴被告だけに、殺人事件の裁判でもそのようなスタンスで臨む可能性が高いと言えよう。