4.徘徊型自爆無人機を製造できるのか
北朝鮮の金与正・党副部長は2024年10月19日、平壌で韓国軍が運用するドローンと同一機種の無人機を発見したと発表した。
韓国が北朝鮮の平壌に無人機を飛行させて、ビラを散布したという。
北朝鮮報道官は、平壌に墜落した無人機を完全に分解し、飛行操縦プログラムを分析した結果、「10月8日23時25分に韓国の白翎島を離陸し、我が共和国の領空を侵犯した。黄海上を飛行後、針路を変更し南浦市を経て、首都上空に侵入したことが分かった」と明らかにした。
写真5 左:平壌に落下したという無人機、右:無人機の飛行経路
北朝鮮が発表した写真5の無人機は、どう見ても北朝鮮が作ったとしか思えない特色がある。
私は、このステルス機でない無人機が、以下の理由で北朝鮮の自作自演と考えている。
①レーダーに捕捉、撃墜されず、海上を長時間飛行できたという不自然さ。
②無人機の頭部には、中国製「SKY-09」と同じ位置に同じ形のアンテナがある。