置き去りにされる日本

 とは言っても、特に先進国では、14億人の中国人をノービザで自由に入国させることに対して、拒否感が強い。そこで中国は、「一時的な友好特別措置」として、一方的にビザの免除を認める措置を取ってきた。新型コロナウイルスが蔓延する以前は、日本もその対象国だった。

 コロナ禍が明けて以降、中国は再び、この「特別措置」を再開した。具体的には、以下の通りだ。

(1)2023年12月1日……フランス、ドイツ、イタリア、オランダ、スペイン、マレーシアの6カ国

(2)2024年3月14日……スイス、アイルランド、ハンガリー、オーストリア、ベルギー、ルクセンブルクの6カ国

(3)2024年7月1日……ニュージーランド、オーストラリア、ポーランドの3カ国

(4)2024年9月30日……ポルトガル、ギリシャ、キプロス、スロベニアの4カ国

(5)2024年11月8日……スロバキア、ノルウェー、フィンランド、デンマーク、アイスランド、アンドラ、モナコ、リヒテンシュタイン、韓国の9カ国

 このように、中国は昨年末から今年にかけて、計28カ国に対して、「一方的なノービザ入国」を認めてきたのである。

 ところが、日本は除外されている。一体なぜなのか?