AIから収益のまもなく100億ドル規模に
24年7~9月期の ファイナンスリースを含めた総設備投資額は200億ドル(約3兆600億円)で、前年同期から約8割増えた。
マイクロソフトのAI事業からの収益は依然として小さい。だが、同社は着実に増えていくと予測している。CEO(最高経営責任者)のサティア・ナデラ氏は決算説明会で、24年10~12月期には年換算ベースで100億ドル(約1兆5300億円)を超えるとの見通しを示した。
メタ、売上高・純利益ともに過去最高を更新
米メタの2024年7~9月期決算は、売上高、純利益ともに過去最高を更新した。6四半期連続の増収増益となった。
売上高は前年同期比19%増の405億8900万ドル(約6兆2200億円)で、四半期ベースで過去最高を更新。7四半期連続で増収を達成した。純利益は35%増の156億8800万ドル(約2兆4000億円)で、こちらも過去最高を更新した。
1株利益は6.03ドル(前年同期は4.39ドル)と、売上高とともに市場予想を上回った。24年10~12月期の売上高は450億~480億ドル(約6兆8900億~7兆3500億円)を見込む。加えて、24年通期の設備投資額見通しを380億~400億ドル(約5兆8200億~6兆1300億円)に引き上げた。これを受け、決算発表日の時間外取引でメタ株は終値から一時約3%下落した。
英ロイター通信によると、AI分野への投資を補えるほど、中核事業が成長するのか、といった懸念が投資家の間で広がった。
CEO(最高経営責任者)のマーク・ザッカーバーグ氏は決算説明会で、「私たちのAI投資は、依然として大規模なインフラを必要としており、今後も大幅な投資を続ける予定だ」と強調した。
メタのインターネット広告19%増収、利用者数5%増加
全体の98%を占めるインターネット広告事業の売上高は398億8500万ドル(約6兆1100億円)となり、前年同期から19%増加した。SNS(交流サイト)「Facebook(フェイスブック)」や写真共有アプリ「Instagram(インスタグラム)」など、グループ全体のサービスの24年9月における日間アクティブ利用者数は32億9000万人で、前年同月から5%増えた。
事業部門別売上高は、ネット広告とアプリ関連サービスを合わせた「Family of Apps(ファミリー・オブ・アプス)」が前年同期比19%増の403億1900万ドル(約6兆1800億円)。
次世代コンピューター基盤と位置付けるAI及びメタバース関連事業「Reality Labs(リアリティー・ラボ)」は2億7000万ドル(約414億円)で28%増加した。ただし、同事業の営業損失は44億2800万ドル(約6800億円)で、前年同期(37億4200万ドル)から拡大した。
メタ広告売上高、世界全地域で2桁成長
世界の地域別ネット広告売上高は、前四半期に続きすべての地域で2桁成長を達成した。米国・カナダは前年同期比16%増の173億8900万ドル(約2兆6600億円)、 欧州は22%増の93億5800万ドル(約1兆4300億円)、アジア太平洋地域は19%増の80億5000万ドル(約1兆2300億円)。アフリカなどその他の地域は24%増の50億8800万ドル(約7800億円)だった。