作業を一気に終わらせようとしない

■STEP2 「すぐにでき」「2分程度で終わる」アクションを2つ考える

 それでは、この4分の間にどんなことをすればいいのか。人間の脳は大きな変化を嫌うとされているので、いきなり大きなアクションを起こすのは難しいという側面があります。

 そこで、4分を「すぐに取り組めて2分で終わる」2つの「小さなアクション」に分け、そこからスタートすることをおススメします。

 冒頭に説明した、会議で自分が発表する資料の作成であれば、最初の2分で「パワーポイントを開いて、表紙に仮のタイトルと日付だけを記入する」、次の2分で「資料の構成(目次)だけを、別紙に書き出してみる」「発表で伝えたいメッセージを3つ挙げてみる」といった作業です。

 これだけなら気が重くなることもなく、スムーズに着手できるはずです。

 STEP1とSTEP2に取り組む時には、作業全体を一気に終わらせようと考えないことも大切です。作業量の多さに気が重くなって、取りかかろうという意欲が下がってしまうからです。

 まずは2分×2アクションで合計4分を頑張りましょう。ズーニンの法則通り、4分で1アクションでもいいのですが、2分で終わる内容のほうがより簡単で着手しやすく、しかも作業が2ステップ進むわけですから、達成感も2倍感じられます。

 この2つのアクションを確定させてルーティン化すると、初速をつけるのにより効果的です。