1955年製のキャデラック。犬の名前はキャラメーラ。いつもいっしょにドライブを楽しんでいます。子犬のときには全身キャラメルの色だったけど、歳をとるにつれ個性的な毛色に変化してきました。キャデラックにも似合って、ますます愛おしく感じているそうです。
突然、雷鳴が轟き、スコールのような雨が打ちつけました。雨宿りに入った店はスポーツバーで、サッカーの試合のビデオが流れていました。
とりあえず、飲み物を頼んで座っていると、犬がラグビーボールをくわえて誘ってきました。え!? どうしたらいいの? すると、常連さんらしきおじさんが、「ダメダメ。この犬の言いなりなっていたら、負けるだけだから」。負けるもなにも、どういうルールなのかわからないんですけど…。
その犬としばらくボールを蹴って遊んだのですが、「あ、この人はルールを知らない」と、つまらなさそうにボールをくわえて常連さんのところへ行ってしまいました。
バーで休んでいるうちに雨は上がりました。歩道の真ん中でたたずむ猫は、雨上がりの清々しさを楽しんでいる様子でした。
窓から外を眺めていた猫は、ときどき鼻を上に向かせて、雨上がりの匂いを嗅いでいるようでした。
※ランスへの行き方
羽田空港か成田空港、関西国際空港からシャルルドゴール空港までの直行便があります。シャルルドゴール空港からTGV(高速鉄道)で、ランス郊外にあるシャンパーニュ・アルデンヌ駅まで約30分です。