こんにちは、世界を旅する犬猫写真家、新美敬子です。今回ご紹介するのは、フランス北東部のシャンパーニュ地方です。

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 名前はムムヌ。自分の個性を表現するのが好きな猫なのだそうです。飼い主さんに触っていいかと聞くと、「いいけど、噛まれるわよ。すごくソフトに」。

 さて、どこを触ろうかと思い、まず、顎の下。それからおでこ。背中のほうも撫でましたが、結局噛まれませんでした。“すごくソフトに”噛まれてみたかったです。

「あ、猫がいる!」と足を止めたとき、猫と目が合いました。猫はゆ〜っくりと花壇のブロックに体を沈めていきます。「試しているのだな、よぉし」と、こちらもゆ〜っくりと体を低くしました。すると、疑いの眼差しだったのが一転、目を見開いて飛び出してきました。

「なんだよ、おばちゃんは、同類かよ」と思ったのでしょうか。ゴッツンコしたあとで、「いっしょに寝転がろうぜ」と薔薇の花の近くで誘ってくれました。