選挙(公報)で選ばれる議員
(1)小池百合子氏について
ネットで小池百合子氏を検索すると、ちょっと古いが令和3(2021)年12月28日更新の「知事の部屋 GOVERNOR’S OFFICE」が出てくる。
「ごあいさつ プロフィール」欄の「略歴」には「1976年10月カイロ大学文学部社会学科卒業、1992年7月参議院議員、1993年7月衆議院議員、2003年9月環境大臣、2004年9月内閣府特命担当大臣、2007年7月防衛大臣、2016年7月東京都知事当選、2020年7月東京都知事当選(2期目)」などと記されている。
小池氏は社会人になって以降は、カイロ大学(首席で)卒業が宣伝目玉で、政界進出に当たっても選挙公報には必ず「カイロ大卒」と記載してきた。
ちなみに6月25日現在、選挙公報は手にしていないが、立候補した翌日(21日)の産経新聞の経歴欄には「カイロ大卒」と記されていた。
しかし、小池氏には依然として学歴詐称が付きまとっている。
公示前に行われた日本記者クラブでの記者会見でも、その後も学歴問題を問われ、「もう何度も証明は出している。カイロ大そのものが(卒業を)認めている。何度もこんなに大学が卒業証書をネットに晒している他の政治家がいるのか」などと反問に近い言葉で語っている。
だが、首席で卒業と言った(書いた)ことに関しては、後に本人は「非常にいい成績だった」という類の言葉を教授にかけられた、あるいは一人しかいなかったなど、言い訳している。
首席は愛嬌で済ませようが、カイロ大卒の方は、卒業生たちが語る文語による授業の困難性や在学間の行状(結婚してエジプト外に住んだり、アルバイトや帰国などもしている)、卒業証書・卒業証明書に多くの疑義が持たれている点に変わりはない。
卒業証書と同証明書を一度出したからと言わないで、それこそ自信を持ってかつ疑問視する人士を見下すように、何度でも提示すれば済むことである。
これほど簡単に済むことをしないで、なぜ側近を使って卒業工作をさせたのか。また、自信を持って疑問を持つ人を訴えれば、法的手段で解決する。
こうしたことを一切しないで、前述のような「もう何度も・・・」では、学歴詐称が濃厚とみなされてもやむを得まい。