6月13日午前、「日本と北朝鮮が5月にモンゴルで接触した」という韓国発の報道が出た。
韓国の代表的な中央紙『中央日報』は、複数の情報筋の話として、「両国が先月中旬、モンゴルのウランバートル近くで会ったと承知している」とし「北朝鮮では偵察総局・外貨稼ぎ関係者など3人が参加し、日本側からは有力な家門出身の政治家が代表団の一員として出てきた」と明らかにした。
事実なら「膠着状態に陥った」という日本メディアの報道とは異なり、現在も日朝間で水面下の交渉が活発に進行しているということになる。
北朝鮮外務省ではなく偵察総局が関わっている意味
中央日報の報道の要旨は「状況によっては、両国(日本と北朝鮮)間の議論が急進展する可能性も排除できない」ということだ。同紙は、北朝鮮側の出席者が外務省ではなく偵察総局だったという点に触れ、「金委員長が直接関わっているという意味とみられる」としている。
また、「日本政府が代表団に政治家を含めたのは、岸田首相と直接的な疎通が可能な代表が北朝鮮を相手にするという意味かもしれない。それだけ真剣に北朝鮮との対話に臨んでいるということだ」とも分析した。
両国首脳肝いりの接触ならば、急速な進展もありうる。