水道橋博士が驚愕した山崎拓の「親子どんぶり」
博士:僕は初めて新谷さんに会った時に、新谷さんが記者時代にどんなスクープをしたのか聞きました。その一つが、自民党の幹事長だった山崎拓氏の「親子どんぶり」だったんですよ。山崎拓氏が愛人に、その母親と3人で性行為をしたいと頼んだというスクープです。あまりにも性描写が強烈で、ワイドショーで読み上げることができなかったほどです。
「あのスクープの担当だったんですか!?」と思わず言ったほど、僕はすごく驚いた。なにせ「週刊文春」を20年以上読んできたけれど、一番印象に残っているのはあの記事でしたから。
しかも、この本にも書いてありますが、なんとその後に、山崎拓さんと和解し、一緒に食事をする仲になっているんですよ。「でも、何かあったらまた書きますよ」「親しき仲にもスキャンダルです」と新谷さんは書いています。
──徹底していますね。
博士:松本人志さんおよび吉本興業、そしてテレビ業界は、このタイミングで、なぜもっとこういう本を読んで文春を研究しないのか。裁判をやるのなら、この本の中に敵の手の内がすべて入っているのに。無手勝流に挑んで、文春に勝てると思っているのでしょうか。
最初に報道があった時から、松本側が文春を研究する必要があるということを僕はX(旧ツイッター)にポストして言い続けてきましたよ。
「自分たちに不利なことは報じられないから、今回もマスコミを封じられる」なんてまだどこかで思っているのかもしれませんが、文春にはその手は通用しません。
スピードワゴンの小沢一敬くんも含め、事実確認を一切しないで「性行為を目的として飲み会をセッティングした事実は一切ありません」なんて、ああいうコメントをよくできるなと思います。
なんという呑気な芸能界。現場の人たちは、バーターと力でスキャンダルを封じてきた芸能界しか知らない。すごく残念です。このままでは松本さんと文春の裁判はいい戦いにならないでしょう。圧倒的に文春のほうが強い。
──「週刊文春」という雑誌は独特で、政治、経済、社会問題、健康、セクシー系の話題、グラビア、漫画、芸能人のエッセイ、様々なタイプの広告、そしてスキャンダルなど、驚くほどコンテンツが多様で驚きます。あれほど異なるタイプの記事が入り乱れている雑誌も珍しいですよね。