(写真:AP/アフロ)

 かねて、米アップルが生成AI(人工知能)を活用した機能やサービスを開発中だといわれてきたが、その概要が徐々に明らかになってきたようだ。

「iPhoneの17年の歴史で最も重要なアップデート」

 米ブルームバーグ通信英ロイター通信はは2月15日、アップルがソフトウエア統合開発環境 (IDE)「Xcode」の次期版をほぼ完成させており、2024年前半にもソフトウエア開発者向けにリリースする計画だと報じた。

 それによれば、新版には、AIを使ってソースコードをブロック単位で予測・記述する機能が搭載される。米マイクロソフト傘下、米ギットハブ(GitHub)のコード自動生成支援ツール「GitHub Copilot」と同様に機能するという。これによりソフトウエア開発のプログラミングプロセスが簡略化され、時間とコストを節約できる。

 情報筋によると、アップルのスマートフォン「iPhone」やタブレット端末「iPad」向け次期オペレーティングシステム(OS)である「iOS 18」と「iPadOS 18」には、多くの新しいAI機能が搭載されるもようだ。前者は開発コード名で「Crystal」と呼ばれ、iPhoneの17年の歴史の中で最も重要なアップデートの1つとして発表する予定だという。