水ミサイル, 今日の一枚, 習近平さすがに水ミサイルは思いつかない

 ここ最近、粛清の嵐が吹き荒れている中国人民解放軍。国防相だった李尚福など、戦略核ミサイルを主管するロケット軍、あるいは電子戦やサイバー戦を担う戦略支援部隊の幹部が軒並み失脚している。その背景としてあげられているのは深刻な汚職。米ブルームバークの報道によれば、燃料予算を横領するためにミサイルの燃料タンクに水が注入されたほか、メンテナンス不足でミサイル発射口の開閉ができないケースもあったという。

 台湾海峡の緊張は高まる中、中国に台湾に対して大規模な軍事行動を取る力があるのかという懐疑的な声も上がるが、逆に習近平国家主席が軍内の抵抗勢力を一掃し、統一実現の足場がためを進めているという見方もある。台湾有事が起これば日本も否応なく巻き込まれる。「水ミサイル」は笑える話だが、兵法三十六計「仮痴不癲(かちふてん)」のような話かもしれない。その裏側を見ていく必要がある。(作画:田楽庵、文:蛙)

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【田楽庵】
フリーランスイラストレーター/漫画家。
東京都生まれ。武蔵野美術大学造形学部日本画学科卒業。別名義で週刊少年ジャンプ+(集英社)にて新人賞受賞・掲載歴あり。

【蛙】
編集者/ジャーナリスト
東京都生まれ。大手メディアで記者や編集者を歴任した後、独立。