ここ最近、粛清の嵐が吹き荒れている中国人民解放軍。国防相だった李尚福など、戦略核ミサイルを主管するロケット軍、あるいは電子戦やサイバー戦を担う戦略支援部隊の幹部が軒並み失脚している。その背景としてあげられているのは深刻な汚職。米ブルームバークの報道によれば、燃料予算を横領するためにミサイルの燃料タンクに水が注入されたほか、メンテナンス不足でミサイル発射口の開閉ができないケースもあったという。 台湾海峡の緊張は高まる中、中国に台湾に対して大規模な軍事行動を取る力があるのかという懐疑的な声も上がるが、逆に習近平国家主席が軍内の抵抗勢力を一掃し、統一実現の足場がためを進めているという見方もある。台湾