(宮沢 洋:BUNGA NET編集長、編集者、画文家)

※本稿は『画文でわかる 建築超入門[歴史と創造]』(宮沢洋著、彰国社)より一部抜粋・再編集したものです。

 もっと手早く「建築っておもしろい」と思える方法はないのか!

 筆者(宮沢)は文系出身である。出版社に就職し、建築専門誌に配属されて「建築」と出会った。今は「画文家」を名乗り、建築のおもしろさを一般の人に伝える活動をしている。

 自他ともに認める“建築好き”だ。しかし社会人になるまで、「建築」にまったく興味がなかった。

 当時(1990年代初め)、一般向けの建築の本はほとんどなかった。まるで「わからないやつは読むな」という感じの本ばかり。それでも仕事だから、必要な本を読み続けていると、あるときコップから水があふれるように「建築っておもしろい」と思い始めた。

 でも3年は長すぎる…。数カ月、いや数日でおもしろさがわかったらよかったのに…。

『画文でわかる建築超入門[歴史と創造]』(宮沢洋著、彰国社)は筆者のそういう体験をもとにしている。「建築を自ら楽しめるようになるための早道を教えたい」という本である。以下で、まえがきのまんがを紹介する。

(画:宮沢洋、以下同)(画:宮沢洋、以下同)