「ジャニーさん」から「喜多川氏」へ
東山新社長は会見で、ジャニー喜多川のことをかつての「ジャニーさん」ではなく、「喜多川氏」と呼んだ。その理由を問われると、こう語っていた。
「エンターテインメントというのは人を幸せにするためにあるものであって、それがそうじゃなかった。たくさんの人を巻き込んで迷惑をかけて、結果、あの方は誰も幸せにしなかった。だから喜多川氏と呼ばせていただくことになりました」
そして、かつての「ジャニーさん」については、こう見解を述べている。
「やっていることは鬼畜の所業だと思っています。今は愛情はほとんどありません。全くなくなりました」
それはオウム真理教の教祖だった麻原彰晃(本名・松本智津夫)を「尊師」と呼んだはずの幹部信者が、法廷の場に立たされてからは本名の「松本智津夫氏」と呼び、その理由を「信を失ったから」と説明したのと同じだ。その元信者は手のひらを返したように、教団が目指した「救済は失敗だった」と教祖を責め、事件の内幕を語り尽くしたものの、地下鉄サリン事件などに深く関与して死刑になっている。