試合終了の笛に喚起するスウェーデン代表とピッチに崩れ落ちるなでしこのメンバーたち(写真:AP/アフロ)

 8月11日、ニュージーランドのオークランドで行われたW杯ベスト8戦のなでしこジャパン対スウェーデン戦は、2―1でSWが勝利し、ベスト4へ勝ち上がった。15日の準決勝戦は、なでしこと同じグループだったスペインと決勝をかけて対決する。

 FIFAランキングで11位のなでしこが3位のスウェーデンに挑戦するという構図だったが、終わってみれば紙一重という形容が相応しい試合だった。

シュートを1本も打てないまま前半終了

 この日のなでしこの先発メンバーはいつものメンバーから左サイドの遠藤純だけを変えてのスタートだった。サイドにボールを集めてそこを起点にして攻撃につなげる型をなでしこは持っていたのに、それを自ら封じかねない布陣に、今回ばかりは池田太監督の采配に一抹の不安を覚えた。

 SWは前半、そのサイドを狙ってボールを支配した。これを見て、遠藤に代わって先発出場させた杉田妃和はディフェンスを期待しての起用なのかとも思ったが、どうやらそうではなかったようで、杉田の状態も芳しいものではなかった。

 前半は双方のチームが様子見で試合に入り、シュートすら記録されなかった。均衡が破られたのは前半32分だった。なでしこのゴール前の混戦でイレステッドにゴールを決められてしまった。

 前半はなでしこの戦術と実際のプレーがかみ合っていないような気がした。

 ベスト16でのアメリカとの対戦を延長戦の末のPK戦で制したSWは、なでしこよりも休養が1日少なく、ハードなスケジュールだったために選手の体力が持つのか心配もあったが、SWの選手はハードワークをきっちりこなして、なでしこにチャンスを与えることをしなかった。

 なでしこは結局、シュートを1本も打てないまま前半を終了した。