金建希ロード
現在、民主党と国民の力の間で最も熱い攻防戦が繰り広げられている「ソウル-楊平(ヤンピョン)高速道路路線」建設問題に絡んで浮上した疑惑にも崔氏がその中心にいる。
ソウル-楊平高速道路建設は2017年から国策事業として進められてきたが、文在寅政権時代に予備妥当性調査を経て2021年に建設が確定した。尹錫悦政府に入ってからは予備妥当性調査当時に提出された路線の終点を変更する案を主に検討している。
だが、尹政権で変更を検討している路線の終点周辺に、崔氏をはじめとする金建希夫人一族が莫大な土地を所有しているという疑惑を民主党側が提起している。
これに対して、担当部署の国土交通部は、「路線変更は地域住民の世論を反映したもので、民主党が大統領夫人一家の土地付近だと主張する高速道路終点はインターチェンジ(IC)ではなくJC(道路と道路が会う分岐点)で、地価上昇とは何の関係もない」と説明した。
しかし、民主党と進歩メディアは次々と疑惑を拡大・再生産している。そのあおりを受けて、元喜龍(ウォン・ヒリョン)国土交通部長官は、「高速道路建設事業が続く間、民主党はとんでもない疑惑を提起し続けるだろう」とし、尹錫悦政権の任期中に高速道路事業を中止すると発表したのだが、この決定で政府と民主党の双方に対する国民的な非難がさらに殺到。元長官は建設中止という決定をさらに覆せざるを得なかった。
民主党ではこの高速道路を「金建希ロード」を名付け、国政調査を主張するなど、攻勢を強めている。この問題も尹錫悦政権の任期中に大統領を苦しめる問題になるものとみられる。