ロシアのショイグ国防相(左)も出席した北朝鮮の軍事パレード(7月28日、提供:KCNA/UPI/アフロ)

 ロシアのセルゲイ・ショイグ国防相が、北朝鮮の開放戦争勝利70周年の式典に合わせて、ロシアの国防相としては23年ぶりに北朝鮮を訪問した。

 7月27日夕の軍事パレードでは、金正恩総書記の隣で、閲兵台にも登壇した。極めて異例のことである。

 大国ロシアの国防相が、これまで見下していた北朝鮮にプライドを捨て、助けを求めて頭を下げた。

 ウクライナでの戦いに敗北しないために、兵器の協力を依頼しているのだ。

 この軍事パレードの特色は、

①ウクライナ戦争を意識するショイグ国防相と金正恩総書記との関係

②ウクライナ戦争の影響

③最近開発している兵器と新たな軍事戦略――が見えたことだ。

 今回は、①と②について、近日中に③を記述する。

 具体的には、ショイグ国防相の訪朝の意味、パレードに登場した兵器と登場しなかった兵器の意味、ロシアが北朝鮮に求める兵器など、次に金正恩総書記にお返しを求められることについて考察する。