7月17日午前10時、3カ月に一度の記者会見に臨んだ中国国家統計局の付凌暉報道官は、自信に満ちた口調で、集まった内外の記者たちに向かって、滔々と述べた。
「今年上半期、複雑な国際環境と困難煩雑な国内改革の発展安定の任務に直面する中で、習近平同志を核心とする中国共産党中央委員会の堅強な指導のもと、各地域各部門が党中央と国務院(中央官庁)の政策決定と指揮を真摯に貫徹、実行した。安定した中に進展を求める活動を総合的な基調とすることを堅持し、完全、的確に新発展理念(習近平新時代の発展理念)を全面的に貫徹し、新発展局面を迅速に構築し、ハイレベルの発展を推進した。国内と国際の二つの大局、コロナ防止と経済社会の発展、発展と安全をさらにうまく統合した。安定した成長、就業、物価を特別にうまく行った。市場は次第に回復を求め、生産と供給は持続的に増加し、就業と物価は総体的に安定している。住民の収入は平穏に増加し、経済の運行は全体的に上昇に向かっている」
付報道官はこのように、中国経済の順風満帆ぶりを、様々な「形容詞」を駆使して美化した後、経済統計を発表した。
経済専門家も「順風」のお墨付き
「初期の概算によれば、今年上半期のGDPは59兆3034億元で、物価変数を計算しないと、前年同期比で5.5%増加した。第1四半期に比べて、1.0ポイント加速した。産業別にみると、第1次産業の増加値は3兆416億元で3.7%増、第2次産業の増加値は23兆682億元で4.3%増、第3次産業の増加値は33兆1937億元で、6.4%増だった。四半期別に見れば、第1四半期のGDPは4.5%増、第2四半期は6.3%増だ。第2四半期は第1四半期に比べて、0.8%増加した……」
このような「順風満帆な中国経済」は、同日昼のCCTV(中国中央広播電視総台)のニュース番組『新聞30分』でも、人気女子アナの天亮が、にこやかな笑顔でトップニュースとして伝えた。
「今年上半期のわが国は、5.5%の経済成長を達成しました。第1四半期は4.5%増でしたが、第2四半期は6.3%増です。特にサービス業の成長が比較的早く、市場の売上高の勢いも比較的良好です……」