地域住民が統一教会の排除に乗りだしたワケ
永井:署名運動をしています。6月から8月までの署名を最終的には集計して署名の数を出します。電子署名もやっており、電子署名ではあっという間に4万ほど署名が集まりました。
鹿児島から署名してくださった方もいます。郵送で署名を送ってくださる方もいます。ここから、多摩市の住民の中でどれだけの数の署名を集めるかも重要です。住民の3分の1くらいの数の署名が集まれば、かなり大きな声になると思います。
住民の自治、住民の署名なので、署名してくださる方の国籍は問いません。街頭でも署名を求めていますが、親が書かせるのではなく、自分の意思で書いていただく場合は、小学生など子どもの署名もカウントしています。
多摩市には基本自治条例というものがあり、市のあちこちにこの基本条例の全文が掲載されています。この中には、多摩市の環境その他は、多摩市が自分たちで守っていこうという理念が掲げられています。
こういった基本条例は全国に40ほどありますが、憲法に基づいて作られている。憲法92条が自治という項目に言及しており、「地方公共団体の組織及び運営に関する事項は、地方自治の本旨に基いて、法律でこれを定める」と書かれています。
これは憲法学では「住民自治」と言います。住民が自分たちの土地を守っていく、これが地方自治の基本です。私たちの活動はこの住民自治を基本にしています。
ここで私たちが大切にしなければならないことは「あいつら気に食わない」「だから来るな」という村八分のような形で受け入れを拒否することはしてはいけないということです。
私たちは「統一教会が反社会的なカルト宗教団体である」という認識の下、進出を拒んでいる。これが私たちの主張の基本です。