そして、お待ちかねの「おいしいリポート」。今回いただいたのは、イタリア料理「リストランテ ラ・ルーチェ」のディナーコース。
下のイラストは、序盤の前菜の盛り合わせ。「鮪(まぐろ)と松茸のカルパッチョ」と「季節野菜のグリリア 柴漬けバーニャカウダーソース」だ。筆者は前菜だけでノックアウト。「季節野菜のグリリア」はそのままでも十分おいしいのに、これを付けて食べる「柴漬けバーニャカウダーソース」ってイタリアなのか京都なのか……。ソースだけでもずっと食べていられる。
この「柴漬け+オリーブオイル」に象徴されるように、続くメニューもひと癖あって記憶に残る味だった。
前菜のイラストは、本書の食べ物イラストの中でも最高傑作。食材もシズル感があるし、左のガラスの器の透け感もいい。筆者はイタリア料理が大好きなのだが、実は“高級なイタリア料理”というものは食べたことがなくて、これは本当にテンションが上がった。それが絵から伝わってくる。
宝塚ホテル
所在地:兵庫県宝塚市栄町1-1-33
完成:2020年3月(開業2020年6月)
設計:日建設計
最後は2020年6月にオープンした新生「宝塚ホテル」。クラシカルな旧宝塚ホテルのデザインを継承して、武庫川の北岸(宝塚大劇場の西側)に新たに建てられた。