大変遺憾な竹島に対する日本政府の姿勢

 自慢ではないが、筆者の中学、高校6年間、社会系科目の成績は4と5しかなかった。筆者が高校を卒業した1996年まで、日本の社会の教科書に竹島の記述はなかったはずだ。

 日本に領土問題があることはおろか、竹島って何?というレベルだった。別にこれは筆者だけではないはずだ。

 しかし、韓国は不法に占領しておきながら、全国民が竹島を独島と呼んで自分の故郷かのように思っている。韓国人が日本人に対して、「独島はどこの領土だと思う?」と聞く時は、相手の考えを聞いているのではない。韓国の領土だと答えさせるためだ。

 そんな韓国に住んでいる筆者が、竹島問題について苦情を申し上げるならば、相手は韓国政府ではなく日本政府である。

 日本はどれだけの努力をして、竹島を守ってきたのか。国際法的に竹島の所有権は日本という国家にあると言うが、竹島を実効支配しているのは誰なのか。竹島は日本の領土なのに、「危ないですから近付かないでください」などと言う状態はいかがなものか。

 現在竹島は、不法占拠されて韓国の物になっているというのが、紛れもない現実である。

 韓国の政治家が竹島に上陸するたびに官房長官が「大変遺憾である」と声明を出すが、竹島に韓国人は観光船に乗ってフツーに行けるのだ。筆者の義母は3回も行ってきたらしい。大声で自慢しているのを聞いたことがある。

 官房長官の「遺憾である」を聞くたびに、筆者は日本政府に遺憾の意を申し上げたくなる。

 この竹島問題を通して、韓国人が愛国心だと思い込んでいる感情は、どのように形成されていくのか。幼稚園のお遊戯会がなくなったとしても、無限に育まれていく韓国人の「独島愛」を、今回は筆者が徹底解説しようではないか。