「投資の神様」とも称されるウォーレン・バフェット氏が来日し、日本株に前向きな発言をしたことも相場の支援材料になった。写真は2019年撮影(写真:AP/アフロ)

(市岡 繁男:相場研究家)

世界に比べ日本株には上昇余地がありそうだが

 米著名投資家のウォーレン・バフェット氏が来日しました。日本メディアのインタビューに対し日本株への投資意欲を語ったと伝えられたこともあり、日本株の相場は4月18日まで8日連続で上昇しました。

 とはいえ、世界を見渡すと日本株はむしろ出遅れ気味です。

 世界の株価をみると、昨年9月末以降、最も上昇したのはイタリア、ドイツ、フランスで30%超も上がりました。韓国、台湾が約20%、米国、英国は約15%上昇しているのに対し、日本は10%前後に過ぎません(図1)。これをみると、外国株と比較した場合、日本株はまだ上値余地があるように思えます。

【図1】出所:WSJ電子版
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 こうした世界的株高は今後も続くのでしょうか?

 筆者の結論から言いましょう。

 5月19〜21日に日本で開催となるG7の広島サミット(G7サミット)あたりまでは株高が続くかもしれませんが、今夏には大きな調整局面を迎えるとみています。

 その理由は主に3点あり、順に説明していきます。