伝統的な価値観に変化
中国の一部の若者が結婚、出産を渋る態度は、伝統的な価値観が変わっている兆候でもある。
女性は結婚生活における男女不平等に反発している。
インターネットは、大家族を促す政府の努力に暗示される、女性が赤ん坊生産マシンになったという考えに対する嫌悪の言葉であふれ返っている。
一部の若者は、女性だけでなく男性も、自分を「ニラ」と呼ぶ。
国や企業の目標追求において収穫される(つまり利用される)ものと見なされていることへの反感を表した言葉だ。
「結婚して小さなニラを持つことは、私の個人的な発展を害し、生活の質を引き下げるだけだ」
あるユーザーは人口減少のニュースについて、中国版ツイッター、微博(ウェイボ)にこう投稿した。
インドに抜かれる日は目前
中国のネチズンの間では近々、人口減少のトピックに対する新たな関心の急増があるだろう。
国連はインドの人口が4月に中国の人口を抜くと予想している。逆転はすでに起きたと考えている人もいる。
世界で最も人口の多い国としての地位、中国が数百年間にわたって維持してきた地位の終わりは、中国のナショナリストを喜ばせない。
中国の急激な台頭の後塵を拝してきたインドが、まだ成長している生産年齢人口を利用して中国に追いつき、いずれ中国の力に匹敵することが果たしてあり得るのかと考えるはずだ(図2参照)。
今年は人口動態について頭を悩ませる1年になるだろう。
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