「SASUKE」をやればいいのに
TBSは「THE鬼タイジ 大晦日」というものをやるらしい。これを大晦日の夜に放送するのは2年連続ということだが。これも時々特番でやっていた番組の単純な拡大版のようである。
番組紹介では「街中に潜み人間に襲いかかる“鬼”をプレイヤーが“特殊銃”で撃ち倒す、究極のシューティングサバイバル番組」とあり、こっちは鬼から「逃げる」のではなく、「撃ち倒す」のだといっても、所詮、フジテレビの「逃走中」のパクリではないか。なんの魅力もないのだ。
こんなものやるくらいなら「SASUKE」をやれよと思うのだが、これは昨日(27日)終わってしまった(結果はわからない)。こっちのほうが人気があるはずなのに、なぜ大晦日にしないのかというと、出場者が基本、素人だからか。テレビ局としては、やはり芸能人やタレントを出さないと芸能事務所やプロダクションとの関係上まずいのかもしれない。
それに現在の「SASUKE」のメンツは魅力がないからなあ。長野誠が絶好調のときが一番おもしろかった。サスケくんはいいのだが、ちょっと魅力に欠ける。サスケオールスターズも老けたし、職業サスケの山田勝巳はいまやギャグ担当でしかない。
結局「孤独のグルメ」を見るのだろう
テレビ東京は、午後4時から10時まで恒例の「年忘れにっぽんの歌」をやる。テレビ視聴者のメインはじいさんばあさんだ、ということを本当にわかっているのだ。だから全然ぶれないのだ。
ただ番組紹介で、“マツケン(松平健)×カツケン(香取慎吾)が令和初競演 大晦日にみんなで「オレ!」”とあるが、みんなで「オレ!」といわれてもなあ。嫌だよ。また「和田アキ子×DAIGO!? ここでしか見られないコラボが実現!」とあるが、全然見たくないコラボである。
しかしその後10時から、松重豊主演の「孤独のグルメ2022 大晦日北海道SP」が控えている。一部ではこれが、民放で独り勝ちするのではないかとの評判。
しかしわたしはこのシリーズをシーズン1から10まで全部見ているが、最近イライラするようになった。主役の「ゴロー」が、メシをすすったり、人の食べてるものをすぐ欲しがったり、皿に口をつけてメシをかっこんだり、手もなく時流に乗ったり(餃子に酢コショウ、味変)、つまんだ料理を四方から眺めまわしたり、納豆の混ぜ方が狂的だったり、いちいちの感想がうるさく、やることなすことがちまちまいじましくて、腹が立つのだ。
もちろん松重は脚本どおりにやってるのだろうが、役柄の「ゴロー」に対してというより、過剰に演じている松重本人に腹が立つのである。わたしはどうも75歳を過ぎて細かいことにイライラするようになった。どうかご寛恕を。