勝つには勝った共和党だが・・・
米中間選挙で共和党は勝つには勝った。下院を奪回する公算大だからだ。
上院選ではジョージア、アリゾナ、ネバダ3州が開票日9日中には決着がつかず、ジョージア州は12月6日に決選投票が行われることになった。
またアリゾナ、ネバダ2州は10日夜(東部時間)現在も開票作業が続いている。
ホワイトハウスから無理やり追い出された日から今まで、ドナルド・トランプ前大統領に搔き回されてきた共和党は、頼みの綱にしていた「Trump Tsunami」(トランプ・ツナミ)を期待していた。
共和党支持が「レッド・ウェーブ」(赤い波=共和党の地滑り的勝利)となって米全土に巻き起こることを望んだ。
ところが「レッド・ウェーブ」は起きなかった。確かにフロリダ州では起こったが、他の州には広がらなかった。
選挙予想・分析では定評のあるバージニア大学政治研究所のラリー・サバト博士は、11月7日、こう予想した
共和党 民主党
上院 51 49
下院 237 198
(https://centerforpolitics.org/crystalball/articles/final-ratings-for-the-2022-election/)
ところが9日現在の選挙結果はこうだ。
共和党 民主党
上院 49 48
下院 203 187
共和党はあと15議席とれば下院の過半数218議席をとれるから、下院奪回はほぼ間違いない。これはジョー・バイデン政権を揺さぶるには十分なパワーになる。