「150年かけ蓄積した資産、技術、人材を易々と海外に放出しているのがいまの日本」

――「滑稽」という意味を、もう少し具体的に教えてほしい。

「日本の経済力と技術力から考えれば、1ドル=50円くらいが適正だ。それが、海外からの圧力というよりは、日銀の黒田総裁の『愚策』のために、日本円は世界で、適正価格の3倍もの安値で取引されているのだ。

 日本企業は先端技術を持っているので、1ドル=50円になっても、海外の企業は日本の技術を買うだろう。それなのに日本は自ら、3倍もバーゲンセールをしているのだ。

 香港人は20年くらい昔、中国大陸へ行くと、何もかもが安くて仰天したものだ。それと同じ現象が、いまの日本で起こっている。岸田政権は、これから外国人観光客を復活させていくとしているから、われわれ香港人も含めて、日本を訪れた外国人は、さぞかし仰天することだろう」

――黒田総裁は、「日本は欧米のように、8~10%の物価上昇率にないため、利上げは必要ない」と発言している。この発言を、香港の金融界はどう見ているか?

「まったく理解不能だ。なぜなら、金融はコロナウイルスと同じで、世界中が連環しているからだ。香港の金融界は、『日本はなぜ自ら海外の奴隷になろうとするのか?』と、疑心暗鬼になっている。

 日本がいま行っているのは、明治維新以降、150年にわたって連綿と積み上げてきた日本の資産、技術、人材などを、易々と海外に放出していることだ。その意味で、黒田総裁こそは、日本最大の売国奴だ」