7月9日、山上徹也容疑者が安倍晋三元首相を銃撃した奈良県・大和西大寺駅前の現場には何人もの人が手を合わせに訪れた(写真:ZUMA Press/アフロ)

(柳原 三佳・ノンフィクション作家)

 7月19日、安倍晋三元総理大臣を狙撃した山上徹也容疑者(41)のツイッターアカウントが凍結されました。

●『山上容疑者のツイッター凍結 「憎悪や攻撃誘発禁止」の規約に違反?』(朝日新聞デジタル:https://www.asahi.com/articles/ASQ7M6DYRQ7MPTIL00W.html

『朝日新聞』(上記)によれば、そのツイートは2019年10月の初投稿から、2022年6月30日までの間に1363件にのぼっており、「憎悪や差別、新たな攻撃を引き起こしかねない投稿」を禁じているツイッター社により、規約に違反したと判断されたようです。

 その数日後、知人からこんなLINEが届きました。

『山上容疑者のツイッターがアップされているサイト(https://togetter.com/li/1917657)を見ていたら、三佳さんの記事が2つツイートされてました!』

 一瞬、驚きました。凍結されるようなツイッターアカウントに私の記事が? そもそも、山上容疑者がどんな記事に関心を寄せていたのか、まったく想像ができなかったからです。

 知人からのLINEには、山上容疑者のツイッターのスクリーンショットも添えられていました。そこにはたしかに、私が2年前に書いた「Yahoo!ニュース個人」の記事のタイトルがあったのです。

山上容疑者がツイートした2つの記事

 山上容疑者のアカウントに書き込まれたツイートは、主として統一教会に対する批判や政治的な問題、社会への不満のような書き込みが大半でした。そんな中、2020年10月21日、19時23分、彼は珍しくコメントなしで、私(柳原三佳)が執筆した以下の記事を2本連続でツイートしていました。