藤田 人との関わりは、幸福度に大きく関係すると思います。
工藤 フランスには、“ターブル・ドット”(Table d'hote、隣人祭り)という風習があって。ホワイトクロスでしつらわれた大きなテーブルで、見知らぬ者同士が料理を愉しむんです。当然、相席で隣になった方同士で会話が生まれていきます。人との出会いや交流の場になっているのでしょう。折を見てGREEN SPRINGSでもそのようなイベントを行っていきたいと考えています。
昨年の暮れには近隣の他の商業施設などにも声掛けして、街づくりを共に考える任意団体を発足させました。今後、周辺の皆さんと協力して街が良い方向に導くようにエリア活動にも取り組んでいきます。
藤田 人と人が交差することで生まれる化学反応も楽しみですね。街を豊かにするためには、リアルなコミュニティが必要だと思います。SNSだけに止まらない現実のつながりが。
工藤 まさにコミュニティの形成という狙いで、イベントにも力を入れています。コロナ禍ではありましたが、1周年記念のイベントはしっかりとウェルビーイングを発信していきました。参考にしたのは、スウェーデンやフィンランドなどの北欧の国々です。
青空の下で弾む会話、北欧に倣った豊かさのあり方
工藤 フィンランドなどで生まれる北欧家具は、ビンテージとしても愛されるものが多く、値段が張っても長く愛用される文化があります。そういったビンテージのマーケットを参考に、 “TACHIKAWA LOPPIS”(ロッピス=蚤の市)を開催しました。感度の高い蚤の市といった風情で、訪れた方々にも好評をいただきました。