日本からの直行便がない、ヨーロッパの地方都市へ撮影旅行に行く際、乗り継ぎによく使うのがフランクフルト空港です。

 一度フランクフルト空港近くで1泊し、翌朝の便で目的地に向かったことがありました。そのとき泊まった町ジントリンゲンが気に入ってしまい、ジントリンゲンで1泊するのがおきまりのコースになりました。

 住人の自家用車がたまに通るだけで、歩いている人もほとんどいません。ゆったりとしてとても静かな町です。

 ジントリンゲンは歴史の古い町なので、中心部の道路は狭く、自動車は通行できません。そういう道は、猫探索の狙い目です。

 たたずんでいた猫が気を持たせるようにシッポをあげて歩き出したのでついていくと、急に走り出して姿を消してしまいました。

 気難しい女子だったのかな。そう思いながら、路地を曲がると、先ほどの三毛がいました。もしかしたら、家の人の帰りを待っているところで、他人に邪魔されたくなかったのかもしれません。