こんにちは、世界を旅する犬猫写真家、新美敬子です。ベトナムの首都ハノイをゆっくりと歩いて、猫の姿を探しました。今回は商店の店先で出会った猫たちを紹介します。

 南北に長いベトナムの北部に位置するハノイは、政治と文化の中心地です。経済の中心地である南部のホーチミンとは趣が異なり、ハノイはどこか懐かしさを感じさせる街です。

 歴史的な建物も多く残っていて、旧市街の路地を歩けば、人々の日々の暮らしとさまざまなにおいが感じられます。

 首につけられた大きな鈴がよく似合っています。地元の人たち御用達の喫茶店。お茶とビールのほか、即席麺などの軽食もとれる店の店先にいつもいる猫です。

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 大きな伸びをしながら、「にゃ〜ん」と鳴いていました。衣料品セレクトショップの店番猫です。「お客さんが来たよ〜」という意味でしょうか。

 飲み物の問屋さんです。ビールや清涼飲料水を積んだバイクがひっきりなしに配達に出かけていました。ハノイ旧市街は道幅が狭く、四輪の車が止められないところが多いので、バイクの方が小回りが効いていいのだそうです。「猫は危ないから、棚の上にいなさい」と言われながらも主人のバイクを見送る律儀な猫でした。