こんにちは、世界を旅する犬猫写真家、新美敬子です。この連載を始めて2年半。これまでに世界各地の猫と犬をおよそ1000匹、ご紹介してきました。

 そして犬好きのみなさん、お待たせしました! 毎回、猫の写真を中心に紹介してきたので、犬の写真が少なくてちょっとさみしかったかもしれません。というわけで、今回は過去の連載で登場した犬にたくさん集まってもらいました。あなたはどの犬が一番気に入りましたか? 記事の最後で、私の「一番」もご紹介します。

 ヨーロッパ有数のリゾート地レマン湖の湖畔にあるニヨンで、精悍だけれど優しいことが一目でわかる犬と出会いました。

「賢そうなワンちゃんね。かっこいいな」と、声をかけながらあいさつし、ヨシヨシとなでていたら、母犬が現れました。右が母犬です。「そうなのよ、わたしの息子なの! いい子でしょ!?」と、自慢しているようでした。もちろん母犬も、褒めちぎってやりました。

※本記事に含まれている写真が配信先のサイトで表示されない場合は、こちらでご覧ください。https://jbpress.ismedia.jp/articles/gallery/67401

 エーゲ海東部にあるギリシャのロドス島(ロードス島)、旧市街のほとんどの道は、道幅が狭いことなどもあり自動車が通りません。そのため、猫だけでなく、犬も路地を自由に歩き回り、仲間といっしょに遊んでいます。

 前足をしっかりと伸ばして、シッポをあげ、頭の位置を低くしています。伸びをしているようにも見えますね。敵対心のないことを伝えるロドス式犬のごあいさつです。

 この犬も! 会う犬会う犬、続けざまに同じようなあいさつをされたのは、ロドス島だけの経験です。