2019年9月、韓国の国会では2020年に予定されていた東京オリンピックの競技場に旭日旗を持ち込むことを禁止する決議案を可決した。写真はこの決議案を主導した与党・共に民主党の安敏錫(アン・ミンソク)議員(写真:YONHAP NEWS/アフロ)
最近、韓国の主婦たちが日本の旭日旗を連想させるイラストが載った学習ドリルを“懲らしめた”ニュースがインターネット上で話題になっている。
主婦が子ども向け学習ドリルのイラストを問題視
韓国のインターネットメディア『AsiaA』の報道によると、11月25日に韓国の主婦が主に利用するあるインターネットサイトに「○○学習ドリルの旭日旗イラスト」という投稿をした。投稿者は、韓国の有名学習出版社の幼児向けの漢字練習帳のイラストを問題視したのだ。
漢字の「日」を教えるページには、山の上から、海に浮かび上がる黄色の太陽を眺める子供たちの姿が描かれていた。半分ほど上がってきた太陽を中心に放射状の日光が鮮明に描かれているのだが、投稿者は「このイラストは旭日旗のように見える」と主張したのだった。
「旭日旗のように見える」と指摘された幼児向け学習ドリルのイラスト(「AsiaA」のサイトより)
さらに「子どもから、この絵をどこかで見た覚えがあると言われたが、何とも答えられなかった。旭日旗に見えないように少しだけ気をつければよかったのに」と続けた。この投稿に対し「出版社にクレームをつけるべき」「意図していたようだ」といったコメントが殺到したという。
子供向け学習ドリルの“実際の”消費者である主婦の間にこのイラストの件が急拡散すると、出版社側は緊急謝罪文を発表、慌てて該当イラストを差し替えた。併せて、問題とされたイラストが載ったドリルは書店から回収・廃棄するという方針も明らかにした。
変更後のイラスト(「AsiaA」のサイトより)