誰もが被害者にも加害者にもなり得る交通死亡事故

 さて、イギリスで「ロードピース」が立ち上がって28年目となる2021年、今年の「世界道路交通被害者の日」は、11月21日(日)にあたります。

 日本でもこの活動の意義は全国に広がり、「世界道路交通被害者の日・日本フォーラム」によって、前日から全国各地でさまざまな取り組みが行われます。

 11月20日(土)には、港区芝公園で東京タワーを背景にキャンドルを灯し、祈りをささげる「World Day東京集会」が開かれます。

東京集会のチラシ(https://drive.google.com/file/d/1nchaCAEZPNuOwO_xGBjQ-cxLER850Toh/view?usp=drivesdk

 呼びかけ人の小栗幸夫氏(千葉商科大学名誉教授、Soft Mobility Initlative)は、こう語ります。

「世界の道路交通の被害は依然として途方もなく、悲しみはさらに大きくなっています。この被害は、被害者、加害者の立場に関わらず、いつでも、だれにでも起こることです。しかし、『世界道路交通被害者の日(World Day)』の活動は、まだまだ認知度が低く、地球環境問題がグローバルに注目されることと対照的です。これは一方で、自動車中心の社会構造が強固なこと、他方で、被害者活動のつながりがまだ充分でないことなどが原因だと思います。『World Day』は、決して被害者だけが参加するものではなく、被害を経験した人と、そうでない人の溝を埋めるためにあるべきだと思っています。私たちはさらに連帯し、現代文明のもたらした暴力と闘わねばなりません。イギリスの被害者の呼びかけからはじまり、国連が採択し、国連が年に一度、11月の第3日曜日にこうした日を設けていることを、ぜひ多くの方に知っていただきたいのです」

 20日(土)に開催される東京集会への参加は自由です。お時間のある方はぜひ足を運んでみてください。

過去の「World Day東京集会」の様子(長谷智喜さん撮影)

 また、遠方の方や外出ができない方は、Zoomで参加することも可能です。

 悲惨な交通事故の報道を目にしない日はありません。被害者にも加害者にもならないためにはどうすればよいか、「世界道路交通被害者の日(World Day)」にぜひ思いを馳せていただければと思います。

●Zoom参加の方はこちら
Launch Meeting - Zoom(16:30~18:30)
https://us06web.zoom.us/j/81321323368?pwd=a1VIMWptOVg0azRJMXZVTVEvbEhodz09#success

●世界の「World Day」の動きについてはこちらをご覧ください
道路交通の犠牲者のための世界の追悼の日 (worlddayofremembrance.org)
https://worlddayofremembrance.org/#top