北朝鮮労働新聞を要約すると、次のようになる。
「9月28日に極超音速ミサイル『火星-8号』の発射実験を行った」
「この飛翔実験では、途中、分離された極超音速滑空体(HGV)の誘導機動性と滑空飛行の特性をはじめとする技術的データを確認した」
「極超音速滑空体の燃料系統とエンジンの安定性を確認した」
2021年1月、金正恩委員長は、「極超音速滑空飛行前頭部の開発、導入をする」と言及していた。
この1月の発表と今回の実験により、北もとうとう、露・中・米が開発でしのぎを削っている実験を行い、ミサイル防衛システムでは、打ち落とせないミサイルを開発し始めたという動きとなった。
今回、北朝鮮(北)は、弾頭部に中国の「DF-17」のHGVに似たものを搭載した1枚の写真を発表した。
北朝鮮が9月28日に試射したと主張する「極超音速ミサイル」
北が発表した写真は、確かに北の火星12号の弾頭部に、HGVを搭載しているように見える。
韓国軍当局は、北朝鮮から発射された飛翔体について、飛翔距離200キロ足らず、高度30キロ程度、飛翔速度マッハ3としている。
しかし、北が発表した内容と写真には、不自然な点が多く、また、これらと韓国軍の発表データとは一致してはいない。