北朝鮮(以下、北)の国防科学院は、9月11日と12日に長距離巡航ミサイルの発射実験を行い成功した(北朝鮮中央放送2021年9月13日)。
北朝鮮の長距離巡航ミサイルの能力
北の報道によれば、「ミサイルは、楕円および8字型飛行軌道に沿って、7580秒飛行して、約1500キロ飛行した」という。
つまり、北軍が定めた軌道を地形に沿って時速約750キロ(亜音速:高速だが音速は超えない速度)で約126分間、1500キロ飛行したことになる。
北は、長距離巡航ミサイル開発のために、約2年間、数十回のエンジン地上燃焼試験、飛行試験、操縦(制御)誘導試験、弾頭威力試験などに取り組んできた。
これらを終えて、今回、最終的な発射実験を行った。
北朝鮮と中国軍・米軍の長距離巡航ミサイルの性能諸元
北朝鮮が今回実験を行った発射機と長距離巡航ミサイル
米国の長射程巡航ミサイルトマホーク