ギリシアの哲学者ソクラテスは自分の知識が完全ではないことに気づいた。そしてこう悟った。
「人はすべての知識を網羅することはできない。だが、無知であることを自覚することで知恵があると思っている人よりも救いがある」
「分からないことを知っているような顔をするよりも、分からないことは分からないと考えることで無知を自覚し、自らが学び無知を克服しようと前進することができる」
仏教では感覚ないし経験を超えた領域を真実在としてとらえる時、その普遍的な原理について認識すれば、世界の性質は無常および無我であると示している。
その真理についての無知を無明という。自身の価値観にとらわれ、その正義や正当性しか見えないことは無知であり、その無明は苦しみや迷いの根源である。
人間の行為の目的は、善を行い、善を追求し、そして悪を避けることであるとされる。
地域政党「都民ファーストの会」に所属する東京都議の木下富美子氏が7月4日に行われた東京都議会議員に当選した。その選挙期間中の7月2日、無免許運転で事故を起していたことが発覚した。
社会的なルールやマナーを尊重すべき立場の人間が、それを無視し平然としているのは、自覚と責任だけの問題ではなく、その人の性根の顕われといえよう。この都議会議員はいまだに議員辞職していない。
仏教で無知とは無明をいい、真理に暗いことを指す。
国家存亡の危機となった東日本大震災からから、ちょうど10年と半年が経過した。
無知な人間が国家の指導者となるとどうなるのか。当時の民主党政権は原発事故を食い止める幾度もの機会を逸した結果、地震による自然災害は人災と重なり、被害を広げた。