「夜の会食に何人まで参加できるのか?」
2021年9月6日からの新型コロナウイルス感染症対応の規制ルール変更に伴い、韓国に在住する日本人駐在員から問い合わせが続いている。
韓国政府は、9月20日からの連休を流行の「分水嶺」とみて対応に必死だ。
「秋夕連休を含めたこれから4週間が、日常生活の回復に一歩近づくか、後退するかの分水嶺だと見ている」
2021年9月8日、韓国の中央災難安全対策本部幹部は、定例会見で沈痛な表情でこう話した。
韓国政府は、毎日午前10時に、午前零時現在の新型コロナの新規感染者数やワクチン接種状況などを発表する。前日のデータを午前10時に発表するのだ。
9月7日の新規感染者数が、2048人で、8月31日以来の2000人超えとなってしまった。
9月9日に発表になった8日の新規感染者数も2049人だった。
1日の全国の新規感染者数が1000人を超えたのは、7月7日以降で64日連続となってしまった。
3つの防疫策
韓国政府は、強力な防疫策で、世界の主要国の中では新型コロナの流行を比較的うまく抑え込んできた。
飲食店などに対する営業禁止や営業時間短縮などを命じる強い措置、デジタル情報管理と連動した積極的なPCR検査、ワクチン接種の3つが、防疫策の柱だった。
デルタ株の流行を機に新規感染者が急増している今の事態についても、「9月5日~20日に1日の新規感染者数が全国で2300人まで増加した後で減少に向かう」とみてはいる。
「ウィズ・コロナ」。韓国政府から最近、こういう言葉を頻繁に聞くようになった。