ボクシング、レスリング、体操がやばい
【米プロスポーツからの教訓】
一、IOCが現行のプレイブック(Playbook=コロナウイルス戦略)で東京五輪を敢行することはアスリートや五輪にかかわるすべての人たちをウイルス感染のリスクを曝す以外の何物でもない。
さらに他の疾患が原因でコロナウイルスに感染する五輪アスリートは少ないかもしれないが、パラリンピック参加のアスリートにはそのリスクは高くなる。
一、感染の可能性は競技種目によっても異なる。競技場所、競技時間によっても異なる。
戸外で行われる競技でいえば、一番リスクが低いのはヨット、アーチェリー、近代五種など。その次に低いのは、ラグビー、ホッケー、サッカーなどの団体競技だ。
一番リスクが大きいのは、ボクシング、レスリング、体操などだ。
一、IOCは、それぞれの競技についての厳格な感染アセスメントを作成するべきである。
パンデミック禍の中でNFL(全米プロフットボールリーグ)、NBA(全米プロバスケットボール協会)など米プロスポーツは成功裏にシーズンを終えようとしているが、これは空気感染や無症状感染者対策などリスクを厳格に回避したからである。
IOCはこうした対策を徹底的に学ぶべきである。
一、米プロスポーツだけでなく、1月にエジプトで開かれたハンドボールの国際試合、1月から2月にかけて開催されたテニスの全豪オープン、5月のインドでのクリケット試合など一人でも感染者が出たら中止、延期を決定した前例を見習うべきだ。