(JBpress)

 かつてカナダにあった先住民寄宿舎学校で、悲惨な虐待、殺害があった。BBCが生存者にインタビューし、明らかになった先住民寄宿舎学校の実態を動画で報じている。

 カナダで先住民同化政策の寄宿学校跡地から未成年215人の遺体が発見された問題を受け、国内外で批判が広がっている。5月27日に遺体が発見されたのは、西部ブリティッシュコロンビア州カムループスの先住民寄宿学校の跡地。遺体の中には3歳児も含まれていた。

 カナダでは19世紀から20世紀にかけ、政府とキリスト教の教会団体が先住民寄宿学校を運営し、同化政策を行っていた。カナダ政府は2008年に正式に、この同化政策について先住民に謝罪している。

 一方、こうした学校を数多く運営していたキリスト教カトリック教会は、直接の謝罪をしていない。

 そうした中でローマ教皇フランシスコ1世は6月6日、遺体発見に心を痛めていると発言。カナダの政治家と宗教指導者らに対し、今回の発見の真相究明と、和解と癒しの道を見つけるために「決意を持って協力」するよう呼びかけた。

 寄宿学校の生存者ジェラルディン・リー・シングースさんがBBCの取材に応じ、在校中に受けた虐待について語った。