中国の世帯数は4億9416万世帯で、一世帯の平均人口は2.62人。2010年よりも0.48人減少した。核家族化がすすみ、高齢者の生活支援が家庭外の社会政策に依存しなければならない状況が進んでいる。
一人っ子政策の弊害として指摘されていた男女性別比の不均衡については、かなり是正された。今回の調査では、出生人口性別比率が女児100人に対し男児111.3人となり、10年前の調査時よりも女児100人当たりの男児出生数は6.8人減少した。
また年齢別人口比率については、0~14歳人口が2億5338万人で総人口の17.59%を占め、15~59歳の生産人口は8億9438万人で63.35%を占めた。60歳以上の人口は2億6402万人で18.70%。このうち65歳以上は1億9064万人で13.50%を占めた。2010年と比べると0~14歳人口は1.35ポイント、60歳以上人口は5.44ポイント、それぞれ上昇した。15~59歳人口は6.79ポイント減少した。中国の平均人口年齢は38.8歳。米国とほぼ同じだという。
また大学レベルの教育水準人口が2億1836万人となり、10年前の調査時と比べて1億5467人増加した。
都市部と農村の人口を比較すると、都市人口が9億199万人で63.89%、農村人口は5億979万人で36.11%。2010年当時と比べると都市人口が2億3642人増加し、農村人口が1億6436万人減少したことになり、都市人口の比重は14.21ポイント上昇した。
中国は農村戸籍と都市戸籍に分けられ、戸籍登録地から原則移動できない独特の戸籍制度が継続されているが、この戸籍による束縛は年々緩んでいる。今回の調査では戸籍登録地から離れている人口は4億9276万人で、2010年当時から88.52%増えた。内訳は、農村が都市に区画されたことによる戸籍変更が1億1694万人、流動人口が3億7538万人、それぞれ2010年比で192.66%増、69.73%増という。