ららぽーと上海金橋前のガンプラ販売コーナー前の混雑の様子(筆者撮影)

(花園 祐:上海在住ジャーナリスト)

 4月28日、中国・上海市で商業施設「三井ショッピングパーク ららぽーと上海金橋」がオープンしました。

 地元では、日系デベロッパーの三井不動産グループが手掛ける大規模商業施設ということに加え、モニュメントとして実物大のガンダム(中国名「高達」)立像が設置されたことが大きな注目を集めています。

 日本のロボットアニメの金字塔ともいうべき「ガンダム」シリーズは、中国でも高い人気を誇っています。同施設内に設けられたガンダムのプラモデル(以下、「ガンプラ」)販売スペースには親子連れを中心に長蛇の列ができるなど、多くの来客で賑わいを見せていました。

 今回は、中国におけるガンダム人気の現状とその背景を紹介するとともに、メーカーにとって悩みの種である海賊版の流通状況などについて見ていきたいと思います。

ららぽーと上海金橋前のフリーダムガンダム像(筆者撮影)