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昆虫は有史以前から食べられていた伝統的な食材であると同時に、現在世界で再注目されている食材である。昆虫を捕る、毒がないか確認する、飼育して増やす、保存する、下処理する、レシピを考える、調理する、食べる──。そんな昆虫を食べることのすべてが分かる完全実用ガイドブックが『スーパーフード!昆虫食最強ナビ』(辰巳出版)である。著者は虫食いライター・ムシモアゼルギリコ氏。昆虫を食の選択肢の一つだと捉え、マイペースにボチボチやっているという。
FAO(国際連合食糧農業機関)が推奨する昆虫食の現況、身体にいいスーパーフードとしても注目される食材としての虫の可能性、自宅で楽に飼育できる昆虫、冷凍保存の方法、昆虫をキャッチ&イートする際のルールとモラルなどについて、ムシモアゼルギリコ氏に話を聞いた。(聞き手:加藤 葵 シード・プランニング研究員)
──なぜ昆虫を食べることにハマったのでしょうか。
ムシモアゼルギリコ氏(以下、ギリコ):自分ではのめり込んでいる自覚はないのですが(笑)。昆虫を食べるようになったきっかけは、「マンガ飯(まんがめし)」です。
「マンガ飯」は、マンガや小説、アニメや映画など物語に出てくる料理を再現して実食する遊びで、アニメならラピュタパン(『天空の城ラピュタ』に出てくる目玉焼きをのせたトースト)や、小説であればたらこスパゲッティ(村上春樹『羊をめぐる冒険』)などが有名です。
私は小さい頃からサバイバルものやホラーが大好きで、サバイバルものの話には虫を食べる描写がわりとよく出てきます。実際にサバイバル生活をする際に、手に入りやすい食料が虫だからだと思います。それで私も実際に虫を食べてみたいな、と思うようになりました。
実際に食べてみたら、食べ物として何の違和感もなく、おいしいと思いました。初めは昆虫の見た目と味のギャップがすごく面白かったですね。そして、昆虫は食べれば食べるほど、普段食べているような肉や魚とその味わいは変わらないと感じるようになりました。
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