(写真はイメージです/写真AC)

(花園 祐:中国在住ジャーナリスト)

 最近、日本のネット掲示板などを見ていると、コンビニの弁当や軽食などで値段は据え置きのまま分量が減っていることが増えたという話をよく目にします。

 中には、容器を上げ底にしたり、ラベルの模様を工夫したりすることにより、実際の量以上に多く入っているように見せかける商品も出てきているようです。そのため、実際に商品を購入し、パッケージだけではわからない中身の量を比較して検証する人も出てきています。

 では、分量をごまかすことにかけては定評のある中国ではどうなのか?

 この疑問を解くため、中国の日系コンビニ3社でおにぎりを購入し、具材の量を比較してみました。

コンビニ食のスカスカ問題

 昨年(2020年)はコロナ禍のため、筆者はほとんど日本に滞在していませんが、かねてから一時帰国する度に、日本のコンビニで売られている軽食のボリュームダウンについて気になっていました。

 特に、筆者も大好きなサンドイッチに関しては、パッケージの外側から見える部分(パンのカット部分)にしか具材が入っていない商品が多いことに不満を感じていました。実際に食べてみても、そのスカスカぶりには気分的にも腹持ち的にも実に残念な気持ちにさせられます。

 また日本経済への影響を考慮しても、単価を維持したまま分量だけ減らした商品が流通することは、日本国内のデフレ加速につながりかねません。コストカットの一環で行われていることは理解できるものの、筆者としては、デフレ対策も視野に入れて値上げしてでもボリュームを維持してほしいところです。

 さて話を戻すと、こうしたコンビニで売られている食品のスカスカ問題について、近年ネットを中心にコンビニ各社の姿勢を批判する声が増えてきています。消費者を誤認させる行為だ、という指摘もみられます。