肝心の中身ですが、包丁で割ってみて中身を確認したところ、「えっつっ?」という変な声を出てしまいました。なぜなら、ぱっと見、具材が入っているように見えなかったからです(下の写真)。

中国のファミリーマートで売られているツナマヨおにぎりの中身

 改めてよく見てみたところ、真ん中付近にフレーク状でツナマヨが入っていることに気が付きました。しかし、その量はお世辞にも多いとは言えず、「具材が入っている」というより「具材をまぶしている」というような印象です。そのせいか包丁で切った断面も、他の2社と比べやたら滑らかでした。

 気を取り直して食べてはみたものの、ツナマヨの味や食感はほとんど感じられませんでした。ただ、噛んでいるとツナマヨ特有のマヨネーズっぽい香りが何となく感じられ、ツナマヨとしての風味はかろうじて味わえます。

 それでも厳しい言い方をすると、これで「ツナマヨおにぎり」と名乗るのは少し無理があるように思えます。「ツナマヨ風味おにぎり」とする方がまだ実態に則しているかもしれません。

中国とはいえスカスカではなかった

 以上の通り、中国におけるコンビニ3社のツナマヨおにぎりを比較してみたところ、3社それぞれで個性がはっきり分かれ、具材量はきちんと価格に連動していることがわかりました。また、中国とはいえ、コンビニおにぎりの具材は必ずしもスカスカではないことも確認できました。

 唯一、今回ファミリーマートで買ったおにぎりに関しては、あの具材量では「スカスカ軽食」と揶揄されても仕方のない水準ではないかという気がします。「価格が安いから」と言われたら仕方がないですが、以前は、中国のファミマで買ったおにぎりは、あんなに具材が少なくなかったと思います。いつから変わってしまったのか、やや残念と言うしかありません。

 ご存じの通り、コンビニ業界の価格競争はかねてから熾烈なものがあります。とはいえ近年は価格競争のあまり、顧客満足度が低下してきているようです。ネットで渦巻く消費者の不満の声をコンビニ各社が今後どう汲み取るか、気になるところです。