あるときこの問題について、日本にいる友人から「中国のコンビニではどうなっているの?」という質問を受けました。その友人曰く、「中国の方が、分量の水増しとかごまかしが激しいような気がする」とのことです。言われてみると確かに気になります。そこで今回実際に調べてみることとしました。

ツナマヨおにぎりで比較

 まず、調査概要です。調査対象のコンビニ店は、中国における日系コンビニ・ビッグ3こと、ローソン、セブン-イレブン、ファミリーマートとしました。

 中国系のコンビニも検討したのですが、日本と比較する上では同じ日系コンビニのほうが都合がいいのと、実質的に中国のコンビニ市場は日系ビッグ3が牽引しているためです(参照「中国市場で激突、日系コンビニチェーン三国志」)。

 検証の対象とする商品は、「ツナマヨおにぎり」にしました。上海の3社のコンビニでツナマヨおにぎりを購入し、具材料を比較します。

 ツナマヨおにぎりを選んだのは、中国で最もポピュラーなコンビニおにぎりであり、どの店でも取り扱われていて比較しやすいからです。当初はサンドイッチでも比較するつもりでしたが、3社で具材が完全に一致する商品が見られず、公平性を保つことが難しかったため、今回は断念しました。

バランスのローソン

 初めに買ってきたのは、ローソンのツナマヨおにぎりです。値段は3.6元(約58.7円)です。包丁で真ん中から二つに割って具材の量を確かめてみました(下の写真)。

中国のローソンで売られているツナマヨおにぎりの中身(筆者撮影、以下同)

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