写真提供:NPO法人PLAY TANK

住民が欲しい施設は公園?

 地方のまちづくりのお手伝いをする中で、地域の住民にどんな施設が欲しいかを聞くと、僕が住んでいる宮崎県の都農町をはじめ、公園という答えが多く出てきます。

 都心においても、「南池袋公園」(東京都豊島区)や「てんしば」(大阪市天王寺区)など、最近、集客や賑わいで話題になる施設は芝生が人気を集めています。

 都農町で商工会役員と商店街の活性化について話し合った際にも、公園がキーワードになるという話をしました。

 これからの時代、新しいお店を作ることで人が集まり賑わうのではなく、誰もが気軽に立ち寄れる公園を作って、そこに集まった人たちに何を提供できるかに考え方を変えていかなければならないと思います。

 地方におけるまちづくりの観点において、消費しなくても誰もが立ち寄れる公園の重要性が増してきているからです。

子供の外遊びが減少

 一方で、都農町の子育て世代に話を聞くと、週末に子供が安心して外で遊べる場所を探し、結果的に町外の公園に出かけている人が多かったのが印象的でした。

 東京にいると、地方は自然豊かなので、公園や外遊びの場がたくさんあり子供たちは外で思いっきり遊んでいると先入観を持ちがち。

 確かに空地としての面積は広いのですが、子供の外遊びを考え、工夫された公園が少ないのが実情です。

 子供の「外遊び」と「スポーツ」の取り組みに関するアンケート(主に幼児から小学生の子供がいる保護者389人/一般社団法人bb project/2018年)の結果、86%の人が「外遊びが減少した」と感じています。

 外遊び減少の理由としては以下の回答が挙げられています。