双11では地方の文化を強く押し出した商品宣伝が行われた(左)ほか、祝日だけでなく平日も漢服(伝統的な漢民族の衣装)を着用する習慣(右)なども広まっている

 国潮は商品のデザインからPR方法など多岐にわたり、その手法を取り入れる対象も建築やアパレル、さらにはアニメなど数多く見受けられます。国潮での消費の中心は90年代以降生まれが中心となっていて、若者の感性との一致が成長の源といわれています。

 百度が毎年行っている消費者心理の調査「百度国潮骄傲大数据」によると、2009年には38%の消費者が中国ブランドに価値を見出していたのに対し、2019年には70%にまで上昇しており、若者以外の層にも国潮の評価が進んでいることがわかります。

 日本もかつては欧米式の生活や舶来品への信仰がありましたが、最近では国内ブランドや国産品への信頼度が高まるということを経験しています。中国での国潮の成長は似た現象と言えるかもしれません。

国潮の様式を取り入れたレストランの外観

少額、低リスクの投資が若年層中心に加速

 消費だけでなく投資活動においても、今年は動きが見られます。

 中国では多くの個人が投資を行っています。不動産、ファンド、保険商品などその投資の種類も多様であり、規模の大きい株式市場(主に国内投資家向けのA株)では2020年の2月に投資者数が1億6000万人を超えました(http://news.stcn.com/2020/0218/15645373.shtml)。

 その一方で新型コロナウイルス感染や、中国と米国間での貿易問題などもあり、57%の人が今年収入が一時期減りました。経営者層では一時期収入が半分以下になった割合が30%になりました。